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台風19号に伴う冠水1か月後の荒川河川敷をポタリング [自転車]

2019年10月12日に静岡県伊豆半島に上陸した台風19号は、東日本を通過し豪雨による影響で90名以上の死亡者と、がけ崩れや河川越水などによる住宅、田畑の浸水被害が各地で発生しました。亡くなられた方々にお悔やみ申し上げるとともに、家屋などの被害にあわられた方々に、お見舞いを申し上げます。

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さて、台風通過後1か月が経過したので、荒川河川敷をポタリングしながら様子を見てきました。先日は、スタート地点の岩淵水門から東京湾に向かって下流域をポタリングしてきましたが、本日は鹿浜橋(環状7号線)から荒川左岸を上流に向かって羽倉橋(埼玉県道463号)で折り返しする荒川中流域のポタリングです。

結果して河川敷の冠水被害が最も酷かったのは、新荒川大橋~鹿浜橋間でした。この場所は、国土交通省 荒川下流河川事務所が作成したフィクションドキュメンタリー動画「荒川氾濫」という東京都の東半分以上が水没する動画でも、ここの堤防が決壊する場所として取り上げられている所です。

スタートはいつもの岩淵赤水門です。自分は新しい岩淵水門よりもこの赤水門が好きです。

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水門近くのバーベキュー場も整備が進み、芝生広場に積もった汚泥の処理が終われば、もうすぐ再開できるでしょう。

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また、バーベキュー場の脇にある遊歩道桟橋に積もったゴミも回収していました。

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ここから、鹿浜橋に向かって荒川右岸を少し下るとパブリックの「新東京都民ゴルフ場」ですが、今回の台風により全面冠水し、未だにコースに入ることが出来ないほどの致命的な被害を受けてしまいました。

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コースはいまだに厚い泥をかぶったままです。しかし整備している様子はありません。

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HPによると懸命に営業再開の可能性を探ったようですが、復旧困難な大被害のため、12月31日をもって60年間続いた営業を終了するそうです。9ホールのパブリックコースですが、コースデビュー場として多くの方に利用されていたゴルフ場です。人的被害ではないのでマスコミはあまり取り上げられませんが、台風により仕事がなくなるという間接的な被害がありました。本当に残念です。

次に鹿浜橋を渡り、荒川左岸を上流の埼玉県川口市に向かって走ると、「川口パブリックゴルフ場」があります。こちらのゴルフ場も全面冠水しており、いまだに倒れた大木や水たまりが残っています。

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まだ水が抜けない低地は、カモやユリカモメなど水鳥の遊び場となっていました。

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川口パブリックゴルフ場のHPには、被害の状況や再開の見通しなどは記載されていませんが、電気工事会社がクラブハウスの高圧電気引き込み線を切断しているところを見ると、対岸の都民ゴルフ場と同様に営業再開が難しい状況にあると思われます。

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台風19号の通過直後の増水した荒川の様子は下記のURLを確認してください。


ここから、新荒川大橋の下を通過すると自動車教習所(飛鳥ドライビングカレッジ川口)のコースがあります。ここも当然ながら水没しましたが、すでに営業再開していました。続いて、JR荒川鉄橋を渡ると、川口市の「荒川運動公園」です。ここはドッグランやラグビーの練習グラウンドがありますが、現在も汚泥の掻き出し整備中でした。

そこを過ぎると「川口市浮間ゴルフ場」です。HPによると11月30日まではクローズ、再開は未定ということで、今日も多人数の作業員が芝生を洗いコース整備をしていました。

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また、コース脇に集められたゴミの山が残っています。

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浮間ゴルフ場を過ぎて河川敷の道路を走ってみましたが、土手の中段付近には未だにゴミが残っています。おそらく、この位置まで水が上がったと思われます。

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また、河川敷に埋まってあった注意標識も流水圧で基礎から簡単に倒されていました。

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笹目橋(大宮バイパス)と幸魂大橋(東京外環自動車道)を過ぎると、いつも遊びに行く「彩湖道満グリーンパーク」に到着しました。彩湖は東京と埼玉の飲料水の水がめ機能のほかに荒川の氾濫を防ぐ治水のための遊水池です。

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今日は穏やかな水面ですが、池脇の道路の一車線は汚泥がまだ積もっており、普段なら子供たちが遊ぶ公園やテニスコートも人影が見当たりません。というか公園閉鎖中だったかもしれません?

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続いて上流の「秋ヶ瀬公園」を目指しましたが、公園は閉鎖中で入ることができませんでした。仕方ないのでさいたま市側の土手を走りると「浦和ゴルフ倶楽部」が見えました。

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ここも冠水被害にあいましたが10月26日(土)より9ホール営業を開始致し、11月2日(土)より18ホールが再オープンしたようです。

折り返し目標の羽倉橋に到着しました。この橋下からも秋ヶ瀬公園に入れますが、公園は冠水により進入禁止でした。公園内道路には汚泥が残っています。

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羽倉橋の中州には、恐らく「ノーザンカントリークラブ錦ヶ原」と思われるゴルフ場が営業再開されていました。

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羽倉橋を渡り荒川右岸に回り込んでくると、河川敷が水田地帯となっています。ここまで台風の被害ばかりを追ってきましたが、水田への冠水により上流からの栄養素が土地を肥やすということを聞いたことがありますので、プラス面があるかもしれません。

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ここからは、荒川右岸を下流を帰ります。途中の秋ヶ瀬取水堰の近くの川辺で庚申塚の石仏を見つけました。

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帰路には、「赤羽ゴルフ倶楽部」がありました。ここも冠水してしまい11月30日まで臨時休業(再開日は別途告知)してコースを整備していました。

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台風が過ぎて一か月経過しましたが、荒川河川敷が元通りになるのは、まだまだ時間がかかりそうです。

では!またね~(*^^)v

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コメント 5

ma2ma2

荒川河川敷は復旧に1年以上かかる所もあるみたいで、営業を諦めたのもあるらしいですね。
by ma2ma2 (2019-11-15 16:23) 

夏炉冬扇

庚申様・
結構大きな石碑ですね。
南無阿弥陀仏
by 夏炉冬扇 (2019-11-15 16:34) 

いっぷく

先祖の墓がある福島が台風でやられてしまい、実は檀家を降りるかどうか墓じまいをどうするかなどの交渉があったのですが、今畳み掛けるようにそういう交渉をするのは憚られ、年明けに延期になりそうです。
by いっぷく (2019-11-15 16:51) 

横 濱男

ゴルフ場は、上流域と下流域で大きな違いが出てますね。
距離的にはチョットの差ですが。。。
わが家の方も、河川敷の自動車学校がありますが、
これから被害が増えると経営が成り立つんでしょうかね。
人ごとながら心配しちゃいます。
by 横 濱男 (2019-11-15 18:15) 

我流麺童

>ma2ma2さん
河川敷は、もともと水害リスクを承知で施設を作ってきましたが、荒川の流域で被害の差がありました。下流域は冠水したが汚泥は少なかったです。
>夏炉冬扇さん
民家もない河原にポツンと庚申様がありました。昔は街道だったのか?どこからか移設したものか?解りません。
>いっぷくさん
台風19号は東北地方でも多くの水害を残しました。いまだに復旧していない被害が残っていますね。
>横 濱男さん
同じ河川敷でも、植木が大きくなった場所はゴミや汚泥などの漂流物が溜まり被害が大きいようです。でもゴルフ場は少しでも林間コースに見せるため、木を植えたくなりますよね?
by 我流麺童 (2019-11-16 06:43) 

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