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天気が良いので西新井大師と足立区立郷土博物館へポタリング [自転車]

昨日までの天気が回復したので1号車シェファード君でポタリングにでかけました。

今日の目的は、1年ぶりに西新井大師のお参りと足立区立郷土博物館の見学です。郷土博物館はブログ先輩の下町写真家(。・_・。)2kさんの記事を読んで面白そうだったので行って見たくなりました。

まずは、出発前のシェファード君のタイヤとブレーキの点検してから出発です。

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荒川土手の河川敷を鹿浜橋(環状7号線)に向かいます。

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日曜日で天気も良いので河川敷は散歩する人、ランニングする人、ロードバイクの人で賑わっています。環状7号線を亀有方向へ走り西新井大師を目指します。最初は車道の左端を走っていましたが、交通量が多い幹線道路でありスレスレに幅寄せする車や急な車線変更する車があったので、途中からは自転車走行可能の歩道を走りました。

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西新井大師に着きました。1年前に訪れたときは山門と右側の草団子屋さんが工事中でしたが、今は綺麗に出来上がってました。

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山門の両側には"あうん"の仁王像が収まっています。

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口を開いた阿形像

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口を結んだ吽形像。両方合わせて阿吽の呼吸てか?

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山門の左側に"塩地蔵"があります。塩地蔵は古くからお参りするとイボが取れるとの謂れがあります。

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右側には手水舎がありますが、コロナ感染防止のため使用禁止でした。

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正面が本堂です。やはり例年より参拝客は少ないです。本堂の写真を撮ろうとしたときにリュックを背負った若者がチャリに乗って境内に入ってきました。境内は進入禁止のはず、注意しようとしましたが猛スピードで走り去ってしまいました。ホントに罰当たりな若者でした。

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境内には、ちょうど着飾った七五三のお祝いの家族連れが2組来ていました。

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本堂にお参りしてから、次の足立区立郷土博物館に向かって環状7号線を東に向かって走ります。場所がわかりづらいので、背負ったリュクの中のスマホから聞こえるGoogl-mapのガイド音声に従ってジグザグに進み到着しました。後で地図を確認すると用水路や地下鉄千代田線の車両基地を迂回するルートでした。帰りは車両基地の中間にある歩行者・自転車専用の横断トンネルを通ったので上手くショートカットできました。

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受付で入館料を聞くと大人(高校生以上)は200円でした。70歳以上や障害者手帳保持者は無料、更に第2・第3土曜日は無料公開日とのこと。なぁんだ!昨日だったら無料だったか(T-T)

無料公開日は他に5/5 ,5/18(国際博物館の日), 10/1,11/3 もある。まっ! 200円じゃ良いかと大人の対応で200円を支払いました。

展示館の1階は、この地域が江戸・東京から見て「東側の近郊」という意味の「東郊」と呼ばれる近郊農村として、生鮮野菜や生花の栽培などで栄えていた歴史を展示してました。これで博物館入口に作られた農民の像があるのが繋がりました。

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特に江戸東京という大消費地を背景に下肥を回収して畑の肥料としてリユースしていたことを展示していました。

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肥桶で運んできた下肥を畑に作った肥桶(肥溜め)に貯蔵発酵させてから畑に撒いて野菜などの肥料としていました。私が子供の頃の昭和30~40年代は東京でもトイレは水洗でなく、ほとんどの家が汲み取り式でした。我が家も近所の農家と契約して定期的に汲み取ってもらっていました。

畑へ侵入は禁じられていましたが、当時は冬場の畑は空き地となっていたので、空き地は遊び場であると勝手な解釈をして、鬼ごっこや野球で飛び回ってました。当然のことながら誤って蓋の無い肥溜めに落ちた者が何人もいました。その時に助けたときの強烈な臭いと叱られたことが今でも記憶にあります。

その後は、あちこちで農家も畑も少なくなり東京都が吸引式の車(バキュームカー)を配置してくみ取りることになりました。畑で下肥処分することができないので、仕方なく船で東京湾の沖合に運んで捨てていたことはそんなに昔の話ではないですね。

今では、ほぼ100%が水洗トイレとなっているので、このような展示物がないと昔の生活の歴史を知ることができません。でも、今の子供は展示物を見て理解できるかな~と思います。だって、当時の肥溜めがあった場所(畑)には、綺麗なマンションが建っているからね!!

さて、話は他の展示物に戻りますが、新鮮な野菜は流通拠点である千住市場へ運ばれました。

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なかでも長ネギは「千住ネギ」と言われる高級ネギとなっています。でも現在は殆どが中川を渡った千葉県松戸市あたりが主な産地のようですが!?。

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その他1階には、江戸時代から続く紙漉きから発展した張り子の人体模型や学芸員が集めた張子の工芸品などの展示してありました。

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これは明治時代に発明された手動洗濯器です。説明書きに洗濯機ではありませんと書いてありました。この拘りが凄い!?

続いて2階ギャラリーに上がると、近代産業に関する展示物でした。明治時代になると川と地下水、平坦な土地、船運にめぐまれた東郊は多種の工業化が始まりました。

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見る角度(場所)によって煙突が1本~4本に見え「おばけ煙突」と言われた千住火力発電所です。今は現存してませんが、近くに発電所があり安定した電力が供給されると金属加工産業が進み東郊地域がは東京の工業地帯となりました。その反面、戦時中は米軍の空襲目標となりました。

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一般人も木製銃剣で訓練していました。

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高射砲で撃ち落とされた米軍のB29爆撃機のプロペラの一部です。その横には墜落死した米軍の兵隊の勇気を称える石碑が添えてあります。戦争相手であっても相手の人間性を尊重していた当時の村民の優しさが感じ取れました。

続いて、第2展示室に入ります。ここは戦後の人工急増に対応するため東京都が供給した住宅(都営住宅)の実物大模型が展示されていました。

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-----当時の都営住宅の姿をガラス越しに撮ったので、スマホと当時の蛍光灯が写り込んでいます。(撮影技術がなくスイマセン)-----

その昔には、私の家の近所にも同じように木造平屋1軒を2戸が分割利用する「棟割長屋」方式の都営住宅が多くありました。そこには、多くの同級生が住んでいたので、よく遊びに行ってました。

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当時の都営住宅の実物大模型です。玄関先の感じは当時の友人宅を思い出します。

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室内に置かれた生活用品は実物のようです。

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テレビ前の丸い茶ぶ台・・ドリフターズや萩本欽ちゃんのコントに良く出できましたね!

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茶椀の柄も懐かしです。

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お勝手(台所)もこんな感じでしたね。

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トイレ(便所)は、くみ取り式で裸電球の明かり、蝿が飛ぶのでハエたたきが必須でしたね。

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夏には縁側に座ってスイカを食べたり、線香花火で遊んだ記憶が蘇ってきます。

標準の間取りは4.5畳と6畳の和室に台所と物置です。このため最初の頃は風呂がなく銭湯や貰い湯でした。そのうち内湯が流行りだすと勝手口側に風呂場を増築してました。

すっかり、昭和30~40年の子供の頃に戻った気がした展示館でした。

展示館に併設して回遊式日本庭園の東渕江庭園が作られています。

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カシやナラの広葉樹と滝から流れ落ちる池の庭園です。

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池の反対に見える建物が展示館です。

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池を一周して戻って来ました。紅葉には少し早かったようです。

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<本日のおまけ>

帰り道に区民農園で秋空に向かって咲いていた大輪の花を発見しました。

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ダリアでしょうか? 白地に薄紫色の外輪花の綺麗な花でした。

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本日もダラダラと続く記事でしたが、最後までお付き合いをしていただきまして有難うございました。

では!またね。

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コメント 11

夏炉冬扇

南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏
by 夏炉冬扇 (2020-10-19 21:01) 

トモミ

今年は七五三もさぞかし大変でしょうねぇ!!
by トモミ (2020-10-20 07:30) 

こんちゃん

母方の田舎には肥溜めがありましたが自分は落ちたことは無いです。
想像しただけでもゾッとします。
懐かしいものばかりですね。
by こんちゃん (2020-10-20 07:46) 

我流麺童

>夏炉冬扇さん コメント有難うございました。
弘法大師が開いた西新井大師(智山遍照院總持寺)は真言宗豊山派なので、南無大師遍照金剛なむだいしへんじょうこうんごうと唱えるそうです。

>トモミさん コメント有難うございました。
11月になると七五三の参拝客が増えるでしょう。それとも流行りのリモートでしょうか?

>こんちゃんさん コメント有難うございました。
ALWAYS三丁目の夕日世代には懐かしものばかりでした。

by 我流麺童 (2020-10-20 14:17) 

(。・_・。)2k

僕が行った時は 庭園は閉まってたんですよねぇ
今度 また行ってみたいな

by (。・_・。)2k (2020-10-20 15:14) 

ma2ma2

雨の日が多かったのでお天気の時にお出かけですね!
もう暑く無いので気持ちよいですね。
by ma2ma2 (2020-10-20 15:53) 

我流麺童

>2kさん コメント有難うございます。
そして面白い博物館を紹介していただいて有難うございました。
これからも下町の穴場?を紹介してください。

>ma2ma2さん コメント有難うございます。
街歩きするのに良い季節となりました。
コロナ禍でリバウンドしてしまったので、これから運動しなくては!
でも米が美味いんですね。昨日の昼定食も大盛飯にしちゃいました。
by 我流麺童 (2020-10-21 05:47) 

旅爺さん

ぼたりんぐは遠くまで足を伸ばせるので楽しいですよね。
神社や郷土資料館など楽しめましたね。
手回し洗濯機は我が家にもありました。
by 旅爺さん (2020-10-23 07:57) 

我流麺童

>旅爺さん コメント有難うございました。
この日は見て回りのため走行距離は往復35kmでした。
今でも手回し洗濯機があれば、これからの時期に収穫されるサトイモの泥洗に重宝しそうですね。
by 我流麺童 (2020-10-23 12:56) 

青い森のヨッチン

小学生のころ見ていたドリフの”かあちゃんコント”も当時すでにちょっと昔の家庭風景の再現でしたね
大きな金盥やせんべい布団なんかは流石に自分の周辺では使っていなかったなぁ
境内に自転車で進入した若者はここが生活圏過ぎて悪びれた感覚はないのかも?それでも観光地なので歩いているひとへの危険性は認識しないといけないですね
by 青い森のヨッチン (2020-10-24 14:15) 

我流麺童

>青い森のヨッチンさん コメント有難うございます。
ドリフのコントは今見ても面白いですね。えんや~こ~らや!
by 我流麺童 (2020-10-25 07:19)