黒磯温泉で同期会顛末記 [街歩き]
10月に入りましたが、まだまだ暑い日が続いています。先日、最初の会社勤め時代の同期会に行ってきましたので記事にしてみました。
---<同期会の経過>---
すでに全員がOBとなっていますが、当時は新入社員の技術力向上のため、1年間はバラバラの配属事業所で実務を行いながら、1か月に1週間~2週間は事業所持ち回りの合宿研修を受けていました。私たちの年度は20人でしたが兄弟のように結束力がとても強い仲間たちです。
すでに全員がOBとなっていますが、当時は新入社員の技術力向上のため、1年間はバラバラの配属事業所で実務を行いながら、1か月に1週間~2週間は事業所持ち回りの合宿研修を受けていました。私たちの年度は20人でしたが兄弟のように結束力がとても強い仲間たちです。
ロンドンオリンピックが行われた2012年から一泊旅行を兼ねた同期会を幹事持ち回りで毎年行っていました。コロナ感染騒ぎで開催延期していたので5年ぶりの開催となりました。今回の幹事は栃木県と福島県在住なので栃木県にある"黒磯温泉かんすい苑覚楽"で行うこととなりました。
幹事は6月ころから各人に連絡をとっていましたが、20人のうち3名は既に黄泉の国に旅立ち、3名は音信不通、1名は遠方居住、3名が体調不良または家事都合(親の看護・法事)ということで今回は10名の同期会となりました。
---<安く正規の乗車券を買う>---
金は無いけど暇はある完全年金生活者となった私は黒磯駅までの新幹線を使わない在来線乗り継ぎで現地に向かいます。(俗にいう鉄ちゃんではないのですが電車やバスは好きなのです)自宅からは埼京線に乗り埼玉県大宮駅で宇都宮線に乗り換え、宇都宮駅で乗り換え黒磯駅に向かうルートです。ネットの時刻表を調べながら、ちょうど昼食時間に宇都宮駅で途中下車して宇都宮餃子を食べることができる一番安い乗車券にします。
事前調査ではJR東日本の途中下車は101km以上の距離でSuicaでなければ途中下車ができるとなっています。最寄り駅に掲示してある東京近距離区間図でも黒磯駅は書いてなかったので途中下車ができると思っていました。(後でJR東のHPで確認したら確かに黒磯までが近距離区間でした)
そのためにはSuicaを使って大宮駅で一度改札を出て、みどりの窓口でその先の区間の乗車券(紙の乗車券)を買う必要があります。みどりの窓口には多くの待ち人がいるので自販機の方で買うことにしました。ちょうど自販機の近くに女性駅員さんがいたので買い方を聞いたついでに途中下車ができるかを確認しました。そうしたら暗チョコを見ながら「残念ながら黒磯駅は途中下車できません。途中下車したいのであればSuicaで宇都宮で降りて宇都宮から黒磯は別区間料金をお支払いください」と私は「2区間分割となると距離割引がなくなるので数十円でも安い通し区間で買います」ときっぱりと言いました。
続けて「改札を出なければ通し区間でもいいんですよね」というと女性駅員さんは「そのとおりです」と答えてくれました。
紙の切符を見るとやはり「下車前途無効」と印刷されていました。まだ駅員さんが居たので切符を見せたらニコニコしていました。・・・「うっしっし!!宇都宮駅構内で餃子をたべられる店があることは事前調査済みだし!!」と心の中で叫びながら紙の乗車券で大宮駅の改札を通過しました。・・ところがこれが後で失敗でした。
旅行気分を揚げるため宇都宮線は最前車両のボックス席に座りました。平日のこの時間帯はガラガラです。
大宮駅~土呂駅~・・・埼玉県を抜け利根川を渡ると茨城県の古河駅・・古河駅を過ぎるとすぐに栃木県に入ります・・・野木駅~間々田駅~小山駅・・・雀宮駅を過ぎると宇都宮駅です。
久しぶりの宇都宮駅です。宇都宮ライトレールLRT(次世代型路面電車:Light Rail Transit)ができたので餃子を食べてから見に行こうと思いながら改札まで歩いてきました。しかし改札内の構内には食べ物屋さんが一軒もありません。そうです駅と同じビル内ですが一度改札を出ないと食べ物屋さんにたどり着くことができませんでした(最近は改札内で食事ができる店舗ecute(エコキュート)に慣れてしまったが宇都宮駅は未開発であった)。仕方ないので窓から黄色に塗られたLRTの出発状況を覗き見るだけでした。
気分を変えて宇都宮駅から黒磯行に乗り換えます(宇都宮までは15両編成だったのが、ここからは3両編成の電車)
東北・北海道新幹線が停車する那須塩原駅を通過すると黒磯駅に着きました。宇都宮駅で昼飯が食べられなかったので駅前の道を歩くと"生そば冨陽"さんを発見しました。
暖簾が掛かっている左横がそば打ち部屋になっていたので蕎麦は手打ち。また、新そばの張り紙を見てすぐに暖簾をくぐりました。
店内はレトロの感じで奥のテーブルに案内されてメニューを開きます。
いろいろなセットメニューがありましたが、栃木県芳賀産の粉が入荷しましたとの目の前の張り紙をみてしまい。二色(ふたいろ)蕎麦を注文しました。町蕎麦屋なので蕎麦茶でなく冷水ですが、気温が高かったので良しとしましょう!!
蕎麦を運んできたお姉さんが「最初は塩で味を見てください」と・・盛り蕎麦二枚ではなく二八蕎麦ながら蕎麦粒の臼引き方が異なるので左の方は緑色が付いています。一般的には田舎蕎麦と二八蕎麦の組み合わせとなるのですが、麺の切り方も香りも喉越しもそれほど違いがない・・・それで"ふたいろ"なんですか???
---<宿に向かう>---
本来であれば、電話すると宿の車が送迎してくれるのですが、お腹も満タンになったので、腹ごなしに徒歩で向かいます。事前調査で那珂川河畔公園の近くと知っていたので、蕎麦屋のお姉さんに公園の道を聞き歩き出しました。途中の道は自動車はたまに通りますが、この時間には歩いている人はいません。遠くの那須の山々が見渡せるのどかな風景です。
那珂川河畔公園に着きました。家族ずれやグループで楽しめる子供広場がありイベント広場としても利用されているようです。河原では若者がBBQを楽しんでいます。
公園を横切り畔道を進むと今日の宿である"黒磯温泉かんすい苑覚楽"が見えてきました。
黒磯駅から30分ほどは歩いてきました。気温が30度近くあるので汗がしたたり落ちてきます。宿の入り口門から玄関までの通路は綺麗に飾り付けがされています。
受付カウンターの前がロビーとなっていてソファに座って皆を待ちます。
自動演奏のピアノがクラッシックを奏でています。
係りの方が緑茶と温泉饅頭を持ってきてくれました。
緑茶を飲み終えたら部屋に案内してくれました。部屋は意外に狭くここに5名が布団を敷いて寝ました。
部屋にも小さな浴室がありましたが、大きい湯舟のある浴場に向かいます。
大浴場の前には飲水ができるようになっており、黒磯温泉の効能が書いてありました。
浴場の温泉が出てくる湯口はこんな感じです。
湯舟はこんな感じです。
ドアの外には檜つくりの露天風呂があります。
---<宴会が始まりました>---
夕食の時間になりました。今日の献立(おしながき)です。
お酒は飲み放題コースでお願いしました。ビール、ワイン、日本酒、焼酎、ウィスキーなんでもあります。まずは食前酒の赤ワインで乾杯です。
一品ずつ配膳がされて、終わりの方に"とちぎ牛の希少部位"を鉄板焼きで食べます。普段食べたことが無い3種類(さがり、ともさんかく、あと1品は忘れました)の肉が柔らかくて、量もたっぷりありました。
焼き肉の前には、マツタケの土瓶蒸しやアユの塩焼きなどを肴にビールをグビグビ飲んでいたのでお腹も膨らんできました。
と言いながら、美味しい栃木米のごはんを軽く一膳食べて、デザートまで全部食べ切りました。他のメンバーは食べきれない人もいましたが、子供のころから出された食べ物は完食するよう育てられた私は最後のデザートまで美味しく頂きました。
宴会中のメンバーの様子の写真は、品を落とすのでこれ一枚だけをアップします。70歳を超えた高齢爺さんばかりですが酒をよく飲みます。ちなみに左側の松本市在住の正ちゃんは胸にペースメーカーが入っています。右側の高崎市在住の福ちゃんは2年前に胃を1/3と大腸の一部を摘出しました。でも二人ともしっかりとビールを飲んでいます。
爺さん達の話題は、①5年間に起きた自分のニュース②健康や病歴③孫を含めた家族の話④昔の仕事の話⑤連絡不能者や諸先輩の安否確認といった内容ですが、5年ぶりとなると話は尽きないのですが宴会場での制限時間があるので一旦やめて、二次会は部屋に戻ってからも続きました。
---<二日目の様子>---
昨晩は23時ころまで飲んでいましたが、いつものように5時には目が覚めたので朝風呂に向かいました。すでに仲間の二人入浴しています。部屋に戻って一息ついたら朝食の時間となりました。
トコロテンは自分で突いて細くします。さっぱりとした触感は呑みすぎの朝にはありがたいです。鍋は汲み豆腐で、これも胃にやさしいです。
朝食を食べて、来年計画する新潟での再会を約束して、早めに散会しました。
---<おまけ(翌日のちょっとした観光)>----
群馬方面に帰るメンバーの車に同乗して、宇都宮市郊外の大谷平和観音を見に行きました。この辺りは大谷石を切り出した跡地が大谷公園として開放されています。最初に崖の上に絶妙なバランスで乗っている岩があります"天狗の投げ石"と言われているようですが、風化が早い大谷石のため、よく見るとワイヤーで固定されています。
その先には、高さ27mの平和観音がありました。
世界平和を祈念して昭和23年から6年をかけてつくられたと書いてありました。ちょうど自分たちが生まれた時期と重なります。さらに奥に進んでいくと日本最古の洞穴内の摩崖仏や石造りの千手観音像などを所有する"大谷寺"とか大谷石掘削後の地下空間ができる博物館があるようですが、時間の都合と何れも有料なので中に入るのはパスしました。
---<やつぱり宇都宮餃子をたべなくては!>---
平和観音像を見学したあとは、宇都宮駅まで送ってもらうついでに駅前で餃子を食べることにしました。駅前には多くの餃子屋さんが営業していますが、迷ったあげく大谷公園を見てきたので"大谷餃子店"にしました。
昨晩の大盛牛肉とたっぷりの朝食を食べたばかりなので、各人は餃子6個皿(480円)を注文しました。焼き餃子、水餃子、揚げ餃子が選べます。他の3人は焼き餃子でしたが、私は水餃子にしました。
水餃子はお湯で湯搔いただけですが、焼き餃子のように醤油と酢とごま油を少し垂らして食べたらとても美味しかったです。普段食べなれている王将餃子に比較すると皮が少し厚く、餡の野菜がシャキシャキ感が感じられました。
餃子を食べた後は、来年も無事に再会できるよう「またな!元気でね!」と散会しました。
帰りの普通電車は宇都宮始発に間に合い、ボックス席でウトウトとしているうちに大宮駅に到着しました。
---<編集後記>---
今回も長々とした記事にお付き合いいただきまして有難うございます。
私の記事はグルメブログでないので美味しい料理を細かく表すことができませんでした。
また、旅行記としては情報不足で何にも参考になることは無かったかもしれません。
でも、一年に一回の仲間たちとの会合を記録に残すために一所懸命に書いてみました。
今後も気が向いたらブログ記事をアップしますので、よろしかったらお付き合いください。
それではバイチャ
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