巣ごもり中に古いcasioプロトレックを再生しました [修理]
最近は携帯やスマホを持つようになり、腕時計の出番が少なくなりましたね。
私は最初の会社退職時に記念品で頂いたcitizen_EXCEED:エクシードと20年以上前のcasioのPRO_TREC:プロトレックの2個を所持しているのですが、前者は冠婚葬祭用して後者は普段使い用として使い分けていました。今日は2台目(2号機)のプロトレックをヤフオクで安価に手に入れたので、それを復活させた記事です。
最初にcasioプロトレックの基本事項ですが、最初のモデルは1995年にATC-1100という型式でデビューした方位、気圧/温度、高度のトリプルセンサーを実装したアウトドアを意識したデジタル腕時計です。翌年にオートEL バックライト搭載しPRO_TRECというブランドモデル名となりました。更に1997年には、それまでのデジタルの機能にアナログムーブメントを実装した(いわゆるデジアナ)ものです。つまり、ボタン操作により必要な情報をデジタル表示で文字盤に浮かび上がらせるので、通常時の文字盤は比較的シンプルな”ちょっと大きめのアナログ時計?”という見た目です。既に20年以上も継続している頑丈な人気機種ですが、最新型の機種は更にソーラー充電、自動時刻調整、高度計気温計の高機能化、更にスマホとの連携など毎年のように機能が向上しています。
さて前置きが長くなりましたが・・私のPRO_TRECの1台目(これを1号機と呼びます)の話に戻りますが1997年生れ(たぶん)のPRT-50/1375と言う機種で、既に補修部品は無くなっているOLD機種ですが、一緒に富士山にも登った愛着のある腕時計です。スーツには似合わないですがそれを承知で使っていました。
サラリーマンだったころには通勤途中に時計屋さんがあったので、そこで電池交換をお願いしていたのですが、リタイヤして1年後にリチウム電池の容量低下が認められたので、近くの商店街にあった「靴や傘の修理や時計の電池交換します」と看板に書いてある修理店に入りました。
そこの担当者は「これは古い腕時計ですね」といってから電池交換したのですが再起動しませんでした。結局は「これは故障しています。メーカーオーバーホールしますか?」とギブアップされてしまいました。
「電池代は払います」と私が言ったのですが「動かなかったので電池代はサービスで良いです」と担当者が言うので、結局は起動しないままで替えの電池を頂いて家に帰ってきました。
自宅に戻ってきてからネットで調べたら、この時計は電池交換した後で「"AC端子”と電池のプラス側をショートさせて腕時計をリセットする」ことが必要なことがあるのを知り自分で裏蓋を開けてリセットしてみたら、なんと動き始めました。商店街の修理屋さんは、この機能をご存じなかったのかもしれません。
ただし、この時に自分で裏蓋を開けたとたん、極小のスプリングが1本飛んで消えてしまいました。このスプリングが無いと起動しません。このため細い針金をコイル状に自作して前述のリセット操作をしました。よって、それからは何時止まるか分からないので不安でした(まだ動いてはいますが、最悪でもスプリングが流用できます・・・・結果は後書きで)
このため、数か月の間ヤフオク!で出物を探していたら、前の持ち主が10年ほど机で眠らさせていたジャンク品扱いの同じモデルを発見しポチっとしたら送料込み2,000円以下で落札することができました。(無事に動くかどうかは保障はありません)
届いた品物は、同じモデルですが細かなところが違っています。マニアックなところですが、1号機の裏蓋刻印は国際スキーインストラクター連盟(ISIA)となっていますが、2号機はPRO_TRECの刻印です。そして前面のSENSER刻印が銀文字が金文字、ネジも銀色が金色と微妙なところが異なります。でも中身のムーブメントは「1375」で同じです。外観はバンドは劣化して使えませんが、本体は机の中で眠っていたため非常に綺麗です!(^^)!早速、2号機が復活するか?の修復作業です。ここで生きてきたのが前段にズラズラと書いた1号機の修復作業です。
用意するのは、ミニ十字ドライバーとピンセットと取り換え用のリチュームボタン電池(CR2016)1個です。最初に裏蓋を止めている4個のビスを外して、中を見るとリューズやビス類も非常に綺麗で錆一つもありません。これで動けば極上です。
電池を固定している金属板の片方は、腕時計のムーブメントの一部として繋がっております。片方は”爪を掛けてある”のみですからピンセットを差し込んで手前に起こせば簡単に外れました。電池交換後は指で押さえれば簡単に留まりました。1号機の時は、この後リセット操作を必要したのですが2号機は、電池を入れた瞬間に動き出しました。ラッキーな大当たりでした(#^^#)
それから時刻再設定して一晩動きを確認しても異常なし。1号機が故障していて鳴らなかったアラーム音も発します。いいですね~!! これからは2号機を大事に普段使いにして、1号機は予備機としましょう。
<おまけ>
ポタリングで通過したときに、北区志茂地域の隅田川(新河岸川がここから名前が変わります)防波堤脇で変わった地蔵様を発見しました。
立札によると「その昔、水難事故が多く供養のため地元有志が地蔵様を建てた」らしいですが・・・
何故か?首から上が木製の顔になっています。眉目鼻口が手書きなのが味ですね???
じゃあ!またね
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