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水門巡りの荒川中域サイクリングロード [自転車]

関東地方は先週(6/11)に梅雨入り発表がありましたが、週が変わってから晴天が続いたので、荒川中流域の河川敷コースで水門巡りのポタリングをしました。

今日の相棒は1号車クロスバイクのシェファード号です。スタート地点はいつもの赤羽岩淵水門から荒川右岸を上流に向かって走り出し、さいたま市と志木市にまたがる秋ヶ瀬取水堰で折返し、秋ヶ瀬橋を左岸に渡って荒川左岸を下流に向かい足立区の鹿浜橋を回って戻ってくる40km弱のコースです。まずはスタート地点の岩淵水門です。(新荒川大橋の橋上から見た景色です)

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荒川右岸の土手を上流に向かって走り、最初は荒川に並行して流れている新河岸川に流れ込む「白子川」の合流箇所を確認しました。てっきり水門があると予想しましたが外れました。

白子川は、東京都練馬区東大泉の区立大泉井頭(いがしら)公園から始まり、和光市、板橋区を回って新河岸川に合流する一級都市河川です。直接に荒川に流れ込む河川では無いのですが、新河岸川を経由して最後は荒川に合流しています。今回の水門テーマからは少し外れますが、意外と知れていない合流箇所です。

ちなみに一級河川といっても、川の長さや幅などの規模で区別するのではなく、管理箇所(国による管理が一級河川)で区別しているだけなので、場所によってはジャンプして飛び越すことができるドブ川みたいな一級河川もあります。

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さて、気を取り戻して今回のテーマである最初の水門に向かいます。埼玉県朝霞市に位置する「朝霞水門」です。

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朝霞水門(平成7年度完成)は、東京下町を流れる隅田川の上流にあたる新河岸川の増水時に荒川に分放水するための水門であり、昨秋の大雨時にも東京の隅田川水害を防いだ重要な施設です。

白く宇宙船をイメージする近未来的なスマートな形状が個人的に好みの水門です。そして、都内から走ってきた荒川緊急用河川敷道路(通称:荒川サイクリングロード:アラサイ)のローディーが折返しに選ぶ水門です。でも、今日の私は更に上流域の秋ヶ瀬橋を目指します。

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東京で使われる水道水を取水する「秋ヶ瀬取水堰」を見ながら秋ヶ瀬橋を荒川左岸に渡り、さいたま市に入ります。さいたま市側には「秋ヶ瀬公園」の緑が広がっていますが、昨年の台風19号の浸水休園に引き続き新コロナ対策で進入道路は未だに閉鎖されたままです。

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6月19日以降は一部のテニスコートが使用できるようですが、以前のようなピクニックやBBQや野鳥散策に公園に入れるのは何時になるか不明です。そんな秋ヶ瀬公園を見ながら下流に向かうと、すぐに「昭和水門」が現れます。

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昭和水門は、荒川からの逆流を防止し、さいたま市を流れる鴨川と鴻沼川の氾濫防止のために作られた水門です。昭和水門から放水路を辿ると荒川に面したところに「さくらそう水門」があります。

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さくらそう水門は、荒川を跨ぐJR武蔵野線の鉄橋から見える水門で、付近がサクラソウの群生地があることから名付けられました。この水門も平成生まれなのでモダンな外観です。

この水門は荒川左岸にありますが住所はなぜか右岸の朝霞市でした。荒川流域は昔からの蛇行していた流れを改修してきたため、土地区分が必ずしも河川中央部とは限りません。

サクラソウ水門を渡り、JR武蔵野線の鉄橋を潜ると荒川彩湖公園に入ります。そして彩湖に沿って土手を走ると湖尻にあるのが「荒川第一調整池放水門」です。

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彩湖側の水門と荒川側の水門が二段階となってます。荒川側の水門は落ち着いた茶色に塗られてます。

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彩湖から下流の大宮バイパス笹目橋を通過すると「笹目水門」が現れます。

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笹目水門は、さいたま市南区及び戸田市を流れる荒川水系の一級河川である笹目川を合流するための水門です。笹目水門から下流の水門は、水門の脇にポンプで強制排水するための排水門が組み合わさっています。つまり、本流の水門を閉めてしまうと支流の水位が上がってしまい支流周辺が浸水しまうことを防ぐために支流の水をポンプで汲み上げて本流に流す仕組みです。戸田ボートコースがすぐ近くにあります。

次は「三領水門:さんりょうすいもん」を目指します。写真手前が排水ポンプから汲み出した排水用の水門で、奥にあるのが自流水門です。

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三領水門は、戸田市及び川口市を流れる荒川支流の一級河川の菖蒲川が合流するための水門です。排水ポンプ場ができる前は、大雨が降るたびに菖蒲川が毎回氾濫し戸田市は水浸しとなってました。排水場を作りましたが、残念ながら昨年の台風19号のときには、藤田ニコルさんが通った戸田中学校付近で菖蒲川が氾濫してました。

次の水門に向かって下ります。川口市のJR京浜東北線鉄橋と国道122号の新荒川大橋を過ぎたところに小さな水門がありました。

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この水門は綾瀬川や芝川の水質浄化をするために、荒川の水を取水して数十キロも先の川に逆送するための取水用の水門のようです。

次は今回の水門巡りで最下流に位置する「芝川水門」です。

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芝川は、主に埼玉県東部を流れる一級河川で水源を辿って行くと利根川まで繋がっています。芝川水門を渡ると川口市から足立区になります。今回はこの先の鹿浜橋で再び右岸に周り込み、スタート地点の北区岩淵水門に戻ります。

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岩淵水門(通称:青水門)の上を通過して、最後はいつもの旧岩淵水門(通称:赤水門)に戻って来ました。

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青水門ができてからは、赤水門は水流調節機能が無いのですが、歴史的モニュメントとして残されています。水門を渡ると川に浮かぶ小さな公園島となってます。

東京都の洪水シュミレーションでは、この付近の新河岸川が氾濫すると東京23区の1/3が水没するとともに地下鉄や地下隧道などの構造物を通じて、首都機能が壊滅することも言われています。このためには、荒川の水量を上手にコントロールすることが重要ですね。これを行っているのが国道交通省 荒川下流河川事務所であり、土手の反対側に事務所があります。

今日で3日連続で晴れましてので、ほぼ同じコースを3日連続で走り回り、腕が日焼けして痛いですが、明日からは再び梅雨空となるので体を休めます。(^-^)

<今日のおまけ>

今日のように土手道や河川敷ロードを走っていると、花や山野草や樹木により季節の変化を感じます。

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春先に土手で咲き誇っていたタンポポは綿帽子となり風に種を飛ばしてます。同じような白髪の管理人の麺童君としては他人とは思えない風景です。

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梅雨時ですからガクアジサイが最盛期を迎えてます。

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ドクダミの花は時期が過ぎたところにです。(ピントがボケたスマホ写真です)

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アカツメクサ(ムラサキツメクサ)が最盛期です。土手を守るため蒔かれた牧草でありますが、イソフラボンやエストロゲンを含んでいるので女性の更年期症状を抑える薬用ハーブとして使用されることがあるらしいです。

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タチアオイが咲き出すと初夏を感じます。まだ50cm程度ですが盛夏には2~3m位になっています。下から上に次から次へと夏の間は花が咲きます。

河川敷道路脇には、桑の木が多く自生しており今は赤い実が熟し土留色となってます。おそらく桑の木は植樹したのではなく大雨の氾濫で荒川上流域から流れ着いたものでしょう。今では5~8m以上の大木となってます。

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沢山なっていた桑の実は、散歩する採取人やカラスや野鳥により取り尽くされていました。

今の時期に目立つのは、野生のオニグルミの実がたわわに実ってます。

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一つ手に取りましたが、食用にする種子はまだ小さいです。

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オニグルミの種はカラスも美味しものと認識しており、熟した実を咥えたカラスが空中からアスファルト舗装に実を落とし、種を割ってクルミを食べているのを何回も見ました。中には自動車の通り道に種を落として割っていたテクニシャンもいました。本当にカラスは頭が良いのです。

家の前に残っていたビワの実もカラスの襲撃により、全ての実が無くなりました。カア~!

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今回も長々とお付き合い頂きまして、有り難うございました。

じゃあ!またね

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コメント 6

夏炉冬扇

40キロも。
素晴らしい体力ですね。
桑の実。なつかしい。
by 夏炉冬扇 (2020-06-18 18:16) 

いっぷく

私の地元の多摩川にも水門がありますが、小学校の社会科見学で回りました。
こちらはもう下流で汽水域なんで、水門を閉じたぐらいで大丈夫なのか心配です。
近くにある空港も洪水でどうなるんでしょうね。
by いっぷく (2020-06-18 18:35) 

旅爺さん

散歩だとせいぜい4キロが限度ですが
ボタリングはその何倍も景色や花々が楽しめて良いですね。
by 旅爺さん (2020-06-19 09:03) 

ma2ma2

今年は大雨で氾濫しないと良いですね!
by ma2ma2 (2020-06-19 15:37) 

(。・_・。)2k

岩淵水門までしか上った事ないなぁ
いつか行ってみたいとお思いつつ

by (。・_・。)2k (2020-06-20 06:55) 

我流麺童

>夏炉冬扇さん コメント有り難うございました。
来年は桑の実の最盛期に写真に残しておこうと思います。

>いっぷくさん コメント有り難うございました。
秋ヶ瀬取水堰までが汽水域なので、東京直下地震の時は、ここまで逆流した高潮が昇ってくる可能性があります。

>旅爺さん
自転車ポタリングは、行動範囲が広くなり、身体的にも膝を傷めないので高齢者にも良い運動になると思います。

>ma2ma2さん コメント有り難うございました。
去年の荒川は何十年ぶりの氾濫だったので、今年は大人しくしてもらいたいと願っています。

> (。・_・。)2kさん  コメント有り難うございました。
やっぱり岩淵水門は、アラサイの中核ポイントですね。
岩淵水門の見物のあとは、赤羽に寄り道して昼飲みも楽しですよ。

by 我流麺童 (2020-06-20 14:27)