2023年の真鯛釣りは不調でした [沖釣り]
毎年この時期には東京湾の入り口に真鯛が産卵に集まるので"乗っ込み真鯛"として、多くの釣りファンが集まってきます。私もその一人で毎年仲間が集まって釣り船を仕立てています。今年はGW明けの5月8日に三浦半島剣崎沖に行く予定でありましたが、GW後半からの悪天候が続いたので先週末に仕切り直しました。今回は松輪間口港一郎丸にお世話になりました。
釣り船の集合時間は4時00分・出航時間は4時30分という早朝のため、時間を気にしながら夜間に高速道路を突っ走るのが嫌なので、前日午後に現地に向かい岸壁や磯で遊びながら、現地に仮泊して船に乗るようにしています。今回の岸壁遊びは、城ケ島大橋が見える花暮岸壁です。
土曜日いうこともあり、すでに多くの家族ずれが釣りを楽しんでいます。クーラーの中を覗くと小さな"ネンブツ鯛"が半分腹を上にして沢山浮いていました。私たちは小骨が多い"ネンブツ鯛"は針にかかってもリリースしますが、この家族は持ち帰って唐揚げにして食べるそうです。奥さんに話を聞くと奥さんが釣りが好きで結婚してから旦那さんに釣りを教えたそうです。そして小魚もすべて捌いて唐揚げにするそうです。そんな釣り談義をしてから私たちも空いていた隣に場所を確保して釣り具の準備です。
岸壁の淵に撒き餌をまくと"ネンブツ鯛"の大群が集まるので、沖目にコマセを打って適当な竿にオキアミの破片をつけると、すぐに浮きが消し込みました。釣れてきたのはサバの子供でした。
小一時間で10匹ほどが釣れたので、お隣にいた家族にプレゼントしました。これも唐揚げにすると美味しく食べられます。岸壁釣り遊びも飽きたので三崎市で唯一の銭湯である:クアハウスmisakiに向かいます。
入り口にかかっている「ゆ」の暖簾を見ない銭湯とは気が付かない建物です。岸壁遊びをして撒き餌や釣った魚の臭いをとるには、この入浴は必要不可欠です。三浦市に来た時には必ず立ち寄っています。500円でリフレッシュしました。
入浴後は、地元スーパーとコンビニで夕食と翌日の朝食のパンやおにぎりを調達して船が停泊している松輪間口港へ向かいます。他の同行者達は車の中で仮眠をとるのですが、私は足を延ばして仮眠したいので持参したソロテントを張りました。夜間は駐車場への釣り客が出入りするので騒音を避けて倉庫の裏にスペースを借りてテントを張りました。
テントを張っていた時にヤブ蚊の攻撃を受けましたが、幹事役のN沼名人に電子蚊取器を借用してテント内を燻しておいたので夜中にヤブ蚊の襲撃は受けませんでした。次回は自分も用意したいと思います。ねぐらを確保したので先行した4人で酒盛りを開始しました。
自分の晩酌分(ビールと酎ハイ)を用意したのですが、後輩のT橋君が福島県の地酒を振舞ってくれたので、日本酒が好きな私は1年ぶりの再会で話が弾み、翌日のことを忘れてヘベレケになるほど飲みました。これが翌日のお見苦しい船酔いの元となりました。
翌朝の3時30分頃には、続々と駐車場に釣り客の車が入ってきます。昨夜のテントは風を避けるために倉庫の軒下に設置したのですが、風を遮られたのは良かったのですが、漁港特有の冷凍・冷蔵用ファンの音が煩くて眠りが浅かった気がします。
間口港一郎丸は2隻あり、写真左の新造船は大きくて・速そうで・装備も良さそうですが、初めて予約した我がグーループは真ん中の古い船でした。(けして悪いということではありません)
3時40分に朝食の焼きそばと唐揚げを食べて、乗り物酔い薬と毎日の血圧薬を水で流し込みました。(空腹で薬を飲むのは良くないとしても、朝から脂っこい食事を取ったことが、あとで大変なことになりました)
時間前には当日着の全員が揃い、くじ引きで釣り座を決めます。今までクジ運の悪かった私は初めて右舷の大ドモ(船尾側)を引き当てました。この釣りはビシといわれる錘付き籠にオキアミを詰めて魚を誘うので、ミヨシ(船先)から潮が流れていれば前席の蒔いたコマセが後ろに流れるので大ドモが優位です。たまに逆流しもありますが・・・
着座してからは、釣り道具の準備です。でも、昨夜の酒が抜けていない私はそれどころではありません、竿と電動リールをセットして仕掛けを用意しますが、細かい仕掛けなどは手先が上手く動きません・・あっあ早く酒を抜かなくては・・・ウィ~。
そうこうしているうちに定刻となったので一郎丸は港を出港して釣り場である剣崎沖を目指します。まずまずの天候で波も高くはないのですが私の体調は最悪です。
他の僚船も良いポイントを取るために競争しています。船が揺れるごとに私のおなかの中をかき回されて、ポイントにつく頃には・・・もうダメでした。釣りを開始する前に喉からこみあげてくる朝食の焼きそばをゲロゲロしてしまいました。あ~苦しい!!
それでも最初のポイントに着き、船長さんから「棚は水深30mで開始してください」とのアナウンスを聞いて気持ちを戦闘モードに切り替えて、第一投を投入、指定の棚から3m高い位置から徐々に糸を出していくと・・・竿先にグックッとアタリを感じたので空かさず合わせを入れてリールを巻き上げました。一年ぶりのアタリなので最初は何がかかったのか解りませんでしたが、巻いている途中でビンビンと真鯛独特の引きを感じたので、これは真鯛の引きだと確信しました。
船中で第一投目ラッキーを引いたのですが、その後はアタリが全くなく、アタリがないと再びゲボゲホと船酔いがより激しくなるという悪循環でした。結局、この日は大潮なのに潮が澄んで魚の食い気が見られず、周りの僚船を見ても釣れている気配がありません。真鯛ポイントを数回流した後に幹事役から「今日は真鯛は諦めて真アジのポイントに移ろう」と提案があり、真アジポイントに移りました。
このころには胃の中が空っぽとなり水を飲んで気持ちも落ち着きました。船長から「水深90mでやってみて」とアナウンスがあり、真アジポイントでの第一投を投入・・・水深90mでアタリました。それもダブルで・・・。40cmを超える大アジのダブルヒットは電動リールをポンピングしながらでないと巻上がってこない・・・これが一番楽しい瞬間でした。
それからは潮どまり時間帯となり、アジもポツリポツリ程度で最終的に750gの真鯛×1枚と大アジ×6本という釣果でした。船酔い+二日酔いの体調で本命をゲットしたから良しとしましょう。
----<おまけその1:釣った魚は>------
この日は体調が悪く帰宅しても魚を捌く元気もない、かと言って殺生した以上は美味しく食べてやらないと釣った魚が成仏できないので、飲み友達の「串揚げヒヨコ」のマスターに連絡を入れて届けることにしました。ヒヨコマスターも釣りが好きで以前はカワハギ釣りのトーナメントに出場していたり、報知新聞にカワハギ大釣り記事が出たりしたりした釣り好きです。ちなみに店名にあるようにメインは串揚げですが魚料理も美味しい店です。最近はマスターが酒飲後のシメに各種味のラーメンを開発して人気のようです。
届けた真鯛と真アジはヒヨコマスターのブログにも紹介していただきました。
https://ameblo.jp/tomo8311/entry-12803949475.html?frm=theme
真鯛はちょうど食べころのサイズで大アジは尾先まで48cmとジャンボで背色が金色で腹色が青ピカピカです。
魚身の幅も指4本を超える太さで、まるでニシンのようです。これなら、刺身、塩焼き、ナメロウ、フライ、煮つけとなんでも食べられます。この日に来店した常連さんはラッキーだったかと思います。
----<本日のおまけ2:道具の後片付け>-----
海釣りを行った後は使った道具を真水で洗わないと長持ちしません。このため、翌日は朝からクーラー、釣竿、リール、竿受け、カッパ、ビシや天秤などの仕掛け、バッグなどを水洗いします。なかでも道糸:テグスも全て解いてバケツに浸し水洗いしてから再び巻きなおしますが、今回は巻き直しするときに焦って巻いたため、道糸が絡んでしまい解くのに5時間くらいかかってしまいました。でも暇はあるし好きなことなので、音楽を聴きながら道糸解きをゆっくり楽しみました。
---<編集後記>---
今年の4月は高温が続き、GWの前半は安定した天気でしたが後半以降は強風・大雨という天候不順でした。このため最初予定した釣行日程を仕切り直した真鯛つりでした。そして当日も潮が澄み食い気のない釣りとなりました。でも二日酔い+船酔いという最悪コンデションの中でも本命の真鯛1枚を釣り上げたので結果よしとしましょう。次回は前夜酒を控えて体調管理に努めます。
---<終わりに>---
今回もダラダラと失敗した釣行記事にお付き合いいただきまして有難うございます。
こんな内容ですが、よろしかったらまたご訪問くださいませ。
ではバイチャ
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