SSブログ

杜氏になった後輩の応援に行ってきました [日本酒]

今日は、昔の会社の後輩であるMさんが杜氏になる修行に励んでいる蔵元が首都圏で直接販売イベントを行う情報連絡があったので早速に行ってきました。

ここでMさんを紹介すると・・・日本で最も優秀なT大学工学部を卒業し入社してきた温和な性格の技術者でした。入社後はアメリカ事務所での勤務経験や帰国してからは神奈川県にある事務所のセンター長を務め、関係会社である設計会社に転籍してからはウズベキスタンの発電所関係にも携わった電気通信エンジニアです。
結婚してから埼玉県に自宅を作り、仕事の合間には庭での野菜つくりや手打ちうどん打ちなどの趣味を楽しんでいる様子がSNSの投稿されていました。(
写真はMさんがSNSに投稿したものをシェアさせてもらいました)

松本さん野菜つくり.jpg

松本さんプランタ.jpg

手打ちうどんと天麩羅

松本さん手打ちうどんと天麩羅.jpg

そんなMさんが60歳を迎える直前の昨年8月にサラリーマンを辞め、9月から山形県高畠町にある蔵元に単身修行に出たとの投稿がありました。

確かに大酒飲みではないけれど酒が好きなMさんは東日本大震災のあと、東北地方の各地を訪れては必ず地酒を買っていたことは承知してましたが、まさか酒造りをセカンドライフに選んだことには本当にビックリしました。
Mさんが修行に入った蔵元は江戸時代から続く有名な「米鶴酒造」さんで、栃木県出身である彼との所縁を聞いたら、どうやら奥様の出身地の近くで里山の自然豊かで遊びに訪れるたびにその土地が好きになったようです。

里山2.jpg

あとでネットで調べたら、代表取締役社長が東北大学大学院卒で原子核理学修士なので、入社にあたって波長が合致したのかもしれません。

11月からの彼のSNSには寒い中での酒造りの様子が投稿されていました。酒造りは数多くの工程がありますが先輩の杜氏の指導のもとで色々の経験をしたようです。次の写真はMさんがSNSに投稿したものを使わせてもらいました(なお、写真の順番はSNSの投稿順であり、製造過程の順番ではありません)

麹の種切

麹のの種切.jpg

留掛工程の櫂入れ

大吟醸の留掛工程での櫂入れ.jpg

留麹の出麹

留麹の出麹作業.jpg

大吟醸の袋取

大吟醸の袋取り.jpg

蒸米の仕込み

蒸米の仕込みをお手伝.jpg

夜の麹当番

夜の麹当番.jpg

酒造り.jpg

出荷準備

出荷準備.jpg

そんな米鶴酒造さんが4月13日と14日に大宮"そごう"地下一階のお酒売り場で催事があるとの告知があったので、これは行かなきゃならないと馳せ参じました。

大宮駅のコンコースで二回目の会社で同僚だった大宮在住で日本酒好きのYさんと待ち合わせました。良い天気のせいか大宮駅構内のコンコースは凄い人混みです。

20240413_104227_HDR.jpg

大宮駅西口の目の前に"大宮そごうデパート"があります。
20240411_103003_HDR.jpg
そごうの地下一階のリカーショップEXIVIN:エクシヴァンが今日の会場です。
20240411_102611_HDR.jpg
展示したお酒の前で"米鶴"さんの販売員である渡部さんが笑顔で迎えてくれました。そして用意された試飲用のお酒を順番に注いでくれて、特徴を説明してくれました。

20240413_105050_HDR.jpg

そして質問には丁寧に答えてくれました。
質問:ⅯさんのSNS写真では醸造タンクが、そんなに大きくないと感じたが?

回答:米鶴では小さめのタンクを多く使って、色々な種類の醸造米や酵母を組み合わせて作っている。昔は廉価品を作っていたが、今は高品質な高級酒を中心に作っています。


質問:ネットで見ると数量限定販売品が多いのは?

回答:最近の醸造元では空調設備を設置して一年中醸造して大量生産している蔵元があるが、米鶴では晩秋から春までの寒い時期にしか酒造りをしていないので出荷量も限られる。酒造りには寒さと湿度が必要なのでこの時期しか作っていない。


質問:MさんのSNSではお米の刈り取り風景があったが?

回答:醸造米は有名な兵庫県産の山田錦のほかに数多くを使っており、会社の目の前でオリジナルの酒米である"亀枠"を育て米からの酒造りをしている。ビジターを招いて田植えや収穫体験も行っている。


質問:東京で試飲会はやっていないの?

回答:他蔵元と一緒になった品評会などはやっているが、このような店頭での単独試飲会は昨年から大宮そごうでやっている。
その他同行したYさんからは使っているのは〇号酵母とか酒米の磨き度とか・・質問があったが私は素人なので聞き流してしまった。

20240413_110617_HDR.jpg

試飲した4種類とも雑味がなくフルーティで味わい豊かなお酒でした。なかでも最高級の"巨匠"は品評会用に作っただけのことがわかる無色で切れの良さを感じるものでした。でも高価すぎて年金暮らしの私にはとても手がでるものではありませんでした。
20240413_110713_HDR.jpg

そのなこんなで試飲を終えて、私は"純米吟醸三十四号"を2本お土産に買い求めました。ちなみに三十四号って面白いですねと言ったら渡部さんは杜氏の「須貝智」さんの名前から「さとし」を引っかけて三十四としたんですよ・・キャハハハ。

20240414_051842_HDR.jpg

米鶴の試飲を終え6年ぶりに会ったY君と昼飯を兼ねた昼呑みに向かいました。記事が長くなったので、これは次回の記事にします。

---<おまけ>---

今回の試飲会場となったリカーショップEXIVIN:エクシヴァンさんには、各地のワインをはじめ高級な日本酒が揃っていました。また、埼玉の地酒も取り扱っていました。大宮を訪れた際にはお土産用として手に取ってみてはどうでしょうか?

20240413_111244_HDR.jpg

20240413_111248_HDR.jpg

20240413_111306_HDR.jpg

---<編集後記>----

本日も訪問して頂き、ダラダラと駄文にお付き合い頂きまして有難うございました。
ではまた、お会いしましょう~!

 

nice!(23)  コメント(6) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 23

コメント 6

コメントの受付は締め切りました
夏炉冬扇

酵母道ですね。最先端かもしれません。
by 夏炉冬扇 (2024-04-14 18:09) 

Take-Zee

おはようございます!
いつもご訪問、NICEありがとうございます!
* 日本酒はお好きですか、お好きなら最高の
 お友達ですね・・・(^-^)!!

by Take-Zee (2024-04-15 07:14) 

johncomeback

いつも拙ブログへご訪問ありがとうございます。
T大学工学部に東北大学大学院卒で原子核理学修士ですか。
僕は東北大学に11年勤務しましたが、下働きでした。

by johncomeback (2024-04-15 19:36) 

トモミ

大変だけど素敵なセカンドライフですね!「まだまだ私も頑張らなくては」と真剣に思いました(笑)!!

by トモミ (2024-04-16 06:46) 

お散歩爺

60才から蔵元に単身修行とは凄い!
Mさんは修行に励んで杜氏になったんですね。
by お散歩爺 (2024-04-16 11:53) 

我流麺童

皆様 コメント有難うございました。
杜氏修行を始めたMさんが一人前になるまでは時間がかかると思いますが、自分の好きな日本酒を作り出すという夢はいつまでも持ち続けてもらいたいと思います。
by 我流麺童 (2024-04-17 06:20)