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浮間の桜草と八重桜 [日々雑感]

今日は、都立浮間公園の北区側に隣接する「浮間ヶ桜草圃場」を訪れました。

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頂いたパンフレットによると桜草は、日本から中国東北部に自生する小さな多年草で我が国では四国と沖縄を除いて各地に分布しています。自生地は山間原野の湿地帯にあり、群落をつくります。荒川流域の桜草は、元は秩父山中などから流れ着き繁殖したものだと考えられています。

浮間地域は、江戸時代から浮間ヶ原と呼ばれ、現在の戸田、志村、川口、田島ヶ原などとともに桜草の自生地として有名でした。・・・・荒川の改修、築堤工事により荒川の本流が大きく変えられ、桜草の繁殖と育成に必要な荒川の氾濫はなくなってきました。そのため桜草は徐々に減少していき地元の愛好家たちの庭先で保存される程度になりました。そして昭和38年8月に地元の人々が庭先の桜草を持ち寄って、浮間ヶ原桜草保存会を結成しました。(パンフレットより一部表現を借用しました)

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今年の桜草は例年より花が少ないので、現地で保存会の方に伺うと、桜草は寒さには強いが、暑さと乾燥に弱いので梅雨明け後は半日陰にし、冬場は霜柱と乾燥に注意して水やりを行うなど、樹木の桜よりも育成の手間がかかっているそうです。

保存会の方々が皆さん高齢になってしまい、年間を通じての手入れは大変なご苦労をされていると伺いました。

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4/14には隣接する氷川神社境内にて地元の商店街が主催する「さくら草祭り」が予定されています。桜草の鉢植えの販売や餅つき、模擬店、神輿もでるそうです。


桜草圃場の後にして、浮間公園の八重桜(里桜)の開花を見てみました。

例年は、入学式の頃には満開となりましたが、今年はこの2週間の花冷えでやっと何輪か開花していました。

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この里桜は、その昔に荒川流域で咲いていたものを株分けして浮間公園に移植したようです。

公園内には何本かの里桜の若木も植えられていました。

個人的には、ソメイヨシノよりも八重の里桜が好みです。


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