王子稲荷神社と名主の滝公園へポタリング [街歩き]
区役所へ出向く用事があったので帰りに付近をポタリングしました。前回は王子神社から飛鳥山方向へ行ったので、今回は大地のヘリ(崖沿い)を東十条方向へ向かいます。
すると、見えてきたのが東京都北区岸町にある「王子稲荷神社」です。
この神社の創建は平安時代末期と言われ、関東三十三国稲荷惣司との伝承を持ち、落語『王子の狐』でも有名です。神社内には"いなり幼稚園"が併設されています。新型コロナ騒動で小中高は休校ですが幼稚園では元気な子供たちが園内を走り回っていました。やはり子供は体を動かしていたほうが良い訳です。幼稚園が開園しているときは保安上正面門からは入れないので、神社脇の「いなり坂」を上ってお参りしました。
稲荷神社なので狛犬ならぬ狛キツネが多いですが、狛犬もありました。
2月の初午には「火伏の凧市」が開かれ、多くの参拝客が集まるそうです。本殿にお参りしたので帰ろうとしたら、あとから来たお婆ちゃんが「奥に持ち上げる願掛けするお石様があるよ」と言われ、本殿の脇から崖の方向へ向かいます。ことらにも沢山の祠がありました。
あちこちに狛犬ではなく狛キツネが置いてあります。
朱色の奉納鳥居をくぐっていくと「お石様」の看板と祠がありました。
座布団の上に鎮座している石。これが「願掛けするお石様」ですか?
世の中では新型コロナウィルス菌が蔓延しているので、家族の無病息災・健康祈願をお願いしました。
さっきのお婆ちゃんも一緒に着いてきて話を聞いたら、どんな願いであるかは聞きませんでしたが、お願いが叶ったのでお礼参りということでした。この時期、お孫さんの入学願いかな?お願いが叶ったのは良かったね!?
お石様の祠の上には、こんな祠がありました。
石段を登っていくと崖の岩の割れ目があり
伝承によると、この岩の割れ目穴にキツネが住んでいたらしいです。お婆ちゃんに情報を聞かなければ、素通りしてしまうところでした。最近は大晦日の深夜に王子駅の東側にある装束稲荷からこの神社までキツネの装束をした人が「狐の行列」を行っていますが、お婆ちゃんに聞いたら「(年寄りは)夜中は寝ているよ!」だって・・・。
名主の滝は江戸時代に当時の王子村の名主であった畑野孫八が屋敷内に滝を開き、茶を栽培して避暑のために一般公開したのが始まりで、園内は池がある回遊式の庭園となっています。
園内には、男滝(おだき)、女滝(めだき)、独鈷の滝(どっこのたき)、湧玉の滝(ゆうぎょくのたき)の4つの滝がありましたが、実は現在の滝は地下水を汲みあげてながしているため、この日は男滝と湧玉の滝は水が流れていました。
男滝はザーザーと心地よい流音を響かせて流れてました。
水量が少ないのですが、湧玉の滝も3段の滝となって流れ落ちていました。
残念ながら、女滝は岩肌だけで水流がありませんでした。
滝から流れた水は小川となって園内をめぐる池に注いでいました。小川周辺はヒンヤリして避暑には最高の場所となるので夏場に再度訪問しましょう。
<グルメなおまけ>
王子から十条方面にポタリングしていたので、JR十条駅の跨線橋脇にある和菓子店"草月銘菓"を訪れ、今日の土産を購入しました。
草月と言えば、東京3大どら焼きと称される人気の"黒松"が有名です。黒松は毎日販売している訳ではないので店前にはこのような看板がでていました。
店前には人が並んでいなかったのですが、店内に入ったら既に10人ほどが並んで、数人の店員さんがてきぱきと対応していました。私も列に加わると次から次へとお客さんが入ってきます。
これが、「黒松」です。普通のどら焼きよりもフワフワの外皮で(恐らく)黒糖と蜂蜜で味付けがされてます。
思わずガブリと一口いただきました。中身の餡子も甘さ控えめで人気があることが判ります。
じゃあ!またね~